デンマークで作った北欧家具

北欧家具を始めて作ったのは22歳の時でして、家具職人として少し遅いくらいかもしれませんが、当時作った物を今見ると素人が作ったものだと一目で分かるくらいでして、それでも一生懸命に製作していたころを思い出して懐かしくなる事も有ります。

そんな若かりし時の事ですが、大きな家具を北欧ならではの手加工だけで作成する機会がありまして、しかも言葉の伝わらないデンマークという国での事なのですが、ブロックを接着して土台を作り、丁度良い大きさにしてから紙やすりで形を作っていくのですが、大きな北欧家具だけあって作業もハードで大変なわりに効率が悪く、少しイライラしながらも頑張っていたのですが、加工していくスピードが遅くて困っており、デンマークの家具仲間が道具を貸してくれますが、どれを使っても納得のいくものはなく、加工スピードが上がらずに、北欧家具職人はこんなに大変なのかと挫けそうになりました。

今では家具を作る上で道具の応用力も有るのですが、当時は専門学生でも有りましたので素人同然と言ってよいくらいでして、そんな困っているときに、鋸を使って大まかに切ってしまう事もできるだろうと思いついたのですが、一般的の人からすると鋸を使うときは切断する時に用いるというイメージがあり、細かい加工に使う事は無いと思うのですが、鋸でギリギリまで削り落すことで、その後の作業がとっても楽になり、効率が上がる事にきがつき、北欧家具を作る職人は頭も使う必要があるのだと気付きました。

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日本の鋸に助けられた

日本人は指先が器用だと言う事もあり、海外での北欧家具作りのときに持ち込んだ鋸が大活躍し、その素晴らしさを再確認することが出来たのですが、鋸が薄いおかげで、しならせながら加工することが可能になり、切れ味ももちろん良いこともありますが、手元の加減で微調節することができるので、非常に利便性にも長けている道具です。

この一連の作業が終わった後は、やすりの出番になりまして、ヤスリを使うときに気に当てたまま前後に移動させて削っていくのが一般的なのですが、実際のところ、ヤスリについている刃は一方方向にしか削れないようになっていまして、戻るときには削れていなければならないのですが、正確にはヤスリを前に押す時に削って、引くときに気から話して戻すようにし、そうすることによってヤスリを大事に長持ちさせられます。

また、北欧家具の特徴的な曲線を描くと使用するヤスリもありまして、特殊な南京鉋というものでして、扱うのにはコツが必要ですが、今では欠かすことの出来ない道具であり、北欧家具を作るために愛用して重宝している鉋でもあります。

それにしても、最近では北欧家具の人気の日本で出てきているようで嬉しい限りですが、北欧家具ができるまでには様々な文化と歴史があり、知れば知るほど奥深くもあり、みなさんも家具を見ただけでその良質である家具であることを理解し、効果だけども手に入れたいと思っているのでしょうし、歴史や文化をしらなくても、家具を見ただけで暖かみや、北欧家具の優しさのようなものが伝わるというのは素晴らしい事だと思います。